国際結婚の数は多くなってきていますが、それに伴い国際離婚の数も増えています。
基本的に、夫婦の一方が日本に生活の本拠を置いている日本人である場合には、
日本法を適用することになっています。
しかし、今回の場合のように、国際結婚をした日本人女性が外国で生活し、外国で離婚裁判をした場合、
子供に関して大きな問題があるといえます。
それは、子供の親権は取れても、
子供を日本に連れて帰れない
という事態が起きる可能性があるのです。
これは、海外での裁判では子供はその滞在国に住むべきだという判例が少なくないためです。
このような考え方が世界の主流になりつつあるといわれているので
海外において、外国人である日本人にとっては非常に不利な立場となります。
そうなると、母親は、離婚後も子供とともに、外国で生活せざるを得なくなり、
日本には帰って来れなくなるわけです。
国際離婚には国際結婚特有の問題が発生することがあるため、日本人と結婚する場合より一層の覚悟と慎重さが必要であるといえるでしょう。